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それなのに'97年、5坪までのお店の免除措置を外して全店を管理対象とする、使用料規程の変更を認可申請されました。
管理開始から10年が経過していたわけですし、公平な管理と言う意味では必然でした。片岡専務にまた叱られますが、我々にとっては「魅留来」事件の控訴審判決が追い風でもありましたから……。
そうそう、それで我々は「管理体制が未整備である以上、使用料規程の変更は認可されるべきでない」旨の「意見具申書」を、カラオケ業界の総意として文化庁へ提出したわけですよね。管理対象が倍増するのに比例して著作権侵害が増大し、社会問題になってから我々に言ってこられても困ると……。
その「意見具申書」の宛名が、「文化庁長官 吉田 茂 殿」、なんと偶然にも、吉田理事長でいらしたんです。
なんたる奇遇。かなり昔の、そして立場も違う話しですが、理事長は覚えていらっしゃいますか。
書面は拝見させていただきました。たくさんハンコが押してありましたよね。当時、JASRACは仲介業務の認可団体でしたから、確か、こうした意見も十分踏まえて公平な管理を行なうように、とする通達を出した記憶があります。
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