カラオケ事業者による全国協議機関である当協会の概要をご紹介しています。
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本日は、当協会「設立10周年記念誌」座談会「JASRAC&JKA 協定までの歩みと成果」と題し、お互いの10年間を振り返ってみたいと思います。忌憚のないご意見をお聞かせ下さい。まずは、協定締結に至るまでの歩みですが、最初の約3年間は、お互いが対立した形でした。私たちは「12月書簡」と呼んでいましたが、協会が設立('94年10月)した年の末、JASRACさんから全国のカラオケ業者宛てに送付された書簡。それが、そもそも交渉を始めるきっかけでした。
今でこそ笑って話せますが、あの書簡には、はっきり申し上げて当時激しい憤りを覚えました。すべてのカラオケ業者が犯罪者であるかのように決め付けた内容で……。あの書簡内容をめぐる互いの確執が、話の進展に3年間の空白を生じさせたと言っても過言ではないでしょう。後日、JASRACさんから「あの内容には行き過ぎがあった」とお認めいただいてから、急に話が進みだしたわけですから。
互いをよく知らないがゆえのわだかまりや拘りが、きっとあったんでしょうね。
'87年の4月からスタートしたカラオケ管理をいかに円滑に行なうか、JASRACとしても試行錯誤していたわけです。その当時、客席面積5坪までのお店は使用料が免除でした。ただ、JASRACとしては早期段階で5坪の垣根なく全店管理を行なう必要があった。しかし、それまでの5坪を超える対象店に限っても、とても満足できる適法利用率とは言えない。そうしたジレンマが実際にありましたね。
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